机がなくったって,人は作業をこなすことができる。最初は地に足が着いてない,うわっついた気分になるかもしれないが,ちょっと慣れると,その浮いている体でどこへでも移動できるのが,わかる。それがOS Xの空間だと,わかる。
マイクロソフト社の最新のOS「ウインドウズXP」では,デスクトップにごみ箱以外のアイコンをなくし,クリーンなデスクトップにしている。アプリケーションのアイコンもデスクトップになく,スタート・メニューを使うようにしている。だが,コンピューター・メーカーは,広告収入などのためにアイコンを置いて販売するようだ。
XPは使うことなさそうなので,ここではマックの話;-P。マックOS Xは,ファインダーの設定で,ハードディスク,CD,サーバーなどをデスクトップに表示するか設定できる(pic)。それ以前にゴミ箱もないし,基本的にはなにも表示しないのがOS X的に正しいだろう,と思っている。私も,ディスクを表示しないどころか,TinkerToolでデスクトップの使用をやめている(pic)(実際はデスクトップの表示をしていないだけで,デスクトップにファイルができるスクリーンキャプチャ機能などでは「~/Desktop/」にファイルができる)。その方がわかりやすいと思う。つまり,OS Xで,私はデスクトップという考えを捨てた。
OS 9の,デスクトップを基準としたインターフェイスは完璧だった。理解できない人など,ひとりもいなかったし,どぉ使おうが自由だった。ファイルをどこに置いてもよかったし(システムファイルの中にだって置けた),ユーザーが触れられないところはひとつもなかった。それと比べると,OS Xは規則が多く,それがうざったく感じる人もいるだろうな,と思う。慣れの問題かもしれないし,好き嫌いもあるかもしれない。でも,デスクトップを中心とするインターフェイスは終わりを迎えている。数年後のOSには,どこにもデスクトップの存在も,文字も,ないかもしれない。とりあえず私のOS Xは,そう動いていて,よりシンプルで,わかりやすく,動きやすいと感じている。(過去記事)
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